現在の物件の使用状況について主にまとめられているものが現状調査報告書です。こちらは裁判所から派遣された執行官が現地の様子をレポートしています。その土地がどのように利用されているかというだけでなく、建物がどのような構造をしているのか、種類はどのようなものなのかという不動産の詳細について詳しく記載されています。
また、この現況調査報告書では不動産内部の写真が掲載されています。これは内覧をすることが基本的にできないという競売物件の特徴と合わせて非常に重要なデータとなっています。そのため、この現況調査報告書は多くの人の関心が高い書類となっており、貴重だという声も挙がっているのです。
さらに、この現況調査報告書はその不動産を占有している人の名前や、その人が実際に物件を占有する権限を持っているかということまで記載されています。競売物件を手に入れたら、その占有者に退去を要求しなければいけないケースもありますので、この事実関係については確認しておく必要性があるでしょう。しかし、この書類は数ヶ月前に作成したものとなっているので、その後については自分で調べなければいけません。事実関係については間違いのないようにしてください。
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